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2012.10/17(Wed)

男と男のチョコ争奪戦(バレンタインバトル)!!2

「あっ、ここだ!」
奴に連れてきたのは、喫茶店だった。
(喫茶店?もしかして、歩美たちが行くとか言ってた場所じゃねぇか…?こんな所に来て、一体こいつ何する気なんだッ…!?)
「……よし!」
奴は深呼吸をした後、そう叫び、ドアを開けた。
ドアを開けると、店内にベルの音が鳴り響き、中から店員が出てきた。
「いらっしゃいませ~。…あれ?」
出迎えに来た高校生くらいの男の店員(おそらくバイト)が、俺たちを見るなり、目を丸くした。
「…もしかして、君、1人…?」
(…そりゃあ、驚くよな。普通、小学生が1人で(犬はオプション)こんな所来るなんて、滅多にないもんな…。)
「黄枝、どうした~?」
「あっ、先輩。それが……。」
すると、別の店員も出てきた。
ツンツン頭でメガネをかけた大学生ぐらいの店員が。
「おっ…!?」
やはり俺たちを見て、表情が崩れた。
「まっ、まさか…、客って、この犬連れた坊主か…?」
「はい…。そうみたいです…。」
「マジかよ!」
黄枝が先輩にそう告げと、先輩はかなり驚嘆した。
そして、深く溜め息を着いた後、しゃがんで高彦の目線に自分の目線を合わせて、こう言った。
「…坊主、一応言っておくが…。おやつ食いたいんだったら、家帰ってママに作ってもらえ!それか駄菓子屋かスーパーで買え!…ここはお前のお小遣いで、食えるような場所じゃないんだ。」
(ほら、完全に入店、拒否られてるじゃん…。どうするんだよ!何か喋れよ、お前っ!!)
ずっと黙ったままでいる高彦を、俺は焦りの瞳で見つめた。

こいつらがここの店員か…。
…悔しいけど、結構、いい顔してんじゃん…。
そんな事より、早く入店させてもらうように、しなくちゃっ…!
よ~し、作戦開始だー!!
「あの…、僕くらいの女の子と、その子の母親らしい女性が来てませんか?」
「あぁ~、その2人なら、確かついさっき来たな…。」
よっしゃー!
場所は合ってたみたいだな…。
さて、ここからが勝負の分かれ目だ!!
「じゃあ…、今すぐその2人に会わせて下さいっ!!」
そう言って、僕はちとるを抱き上げた。
(ちょっ…、やめろ!俺を抱き上げて何を……。)
「…ちとるが、すごく会いたがってるんです!!」
(……はぁ…?何言い出してんだ、こいつ…。)
「…………。」
(ほら、先輩も唖然としてんじゃん。)
…くぅ~っ!!
やっぱりだめかっ…。
「わっ…、分かるよ!それ~!!」
えっ…?
(ハァッ!?)
「僕も犬飼ってるから、その気持ちよく分かるよ~。」
金髪のバイトが、僕に近づいてきた。
「へぇ~。お前が犬飼ってるなんて、初耳だな。」
「はい。僕んちには、チワワが居るんですけど、僕が出かける時は、潤んだ瞳で、“行かないで~!”で訴えるんです…。それを見て、傍に居てやりたいという気持ちに駆られるんですが、僕はその気持ちを押して、学校へ……。」
…何か勝手に、語り始めちゃったよ…。
「ふ~ん。…でも、俺は、この犬が飼い主に会いたそうには見えねぇーけど…。」
ギクッ!
(おっしゃる通りっす…。)
マズい!
このままじゃ、作戦失敗じゃんっ!?
こうなったら……。
僕は、ちとるのお尻の辺りの毛を数本抜いた。
「クゥーン!」(イテッ!)
「おわッ!!」
「ほら~、悲しそうに鳴いてるじゃないですか~!」
「あっ、あぁ……。」
ふぅ~…。
何とか誤魔化せた…。
(…~~ッ!!このクソガキーッ…!!)
「…まっ、まあ…、そうゆう事なら、仕方ねぇーな…。」
「中へどうぞ!ワンちゃんを、早く飼い主さんに会わせてあげて!!」
「はい!失礼しま~す」
やったー♪
第一段階成功~☆

「1名様ご来店です。」
…ってことで、入店成功した僕は2人に席まで案内された。
「はい。いらっしゃいませ。…って、その子がお客さん?」
厨房で調理していた白髪の店員が、やっぱり僕を見て驚いた。
「そうっす。何かこの犬が、さっき来店された母子の飼い犬で、会いたがってるそうで…。」
「はぁ…、そうなんですか?…でも、困りましたねぇ~。一応、ここはペットは連れ込み禁止なんですよ…。」
(よっしゃー♪マスター、いい人だよ!さっさと俺をこいつから解放してくれ!)
「副店長っ!分からないですか!?見てくださいよ、このワンちゃんの潤んだ瞳を…っ!!」
「そう言われましても……。」
あっ…。
この状況、ちょっとヤバいかも……。

「あれ~?高彦くんじゃん!」
「えっ…?あら~!高彦くん、久しぶり~♪」
すると、奥のテーブルに座っていた歩美ちゃんたちが、僕たちに気づいた。
(げっ!?本当に居やがったっ…!!)
よし!
行け、ちとる!
僕は、また毛を抜いた。
今度は、さっきよりも激しく。
「クゥーン!!」(ギャァー!!)
ちとるは、僕の腕から飛び出し、歩美ちゃんの方へ走っていった。
「あっ、ちとるも来たんだ…。」
僕も彼女たちの方へ歩いて行った。
「やあ、歩美ちゃん。また会うなんて、運命だね。こんにちは、愛美さん。今日も一段とお美しいですね…。」
「いやだ、高彦くんったら~♪///」
「……でも、何でこんな所に居るの?しかも、ちとるを連れて…。」
歩美ちゃん…。
相変わらず、スルーですか…。
まあ、いいや。
質問に答えよう。
「実は本屋に行こうとしてたら、偶然ちとるを見かけて、彼の後を追っていたら、ここに着いたんだ。」
「えっ?本当なの、それ…。」
歩美が俺を見た。
(違うっ!俺は親父の家に行く途中で奴に拉致られて、強制的に連れてこられたんだ!!)
俺は歩美に事実を訴えた。
どうせ、俺の声が聞こえるのは、歩美だけだしな。
「えぇーーッ!?」
「どうしたの、歩美っ!?」
「歩美ちゃん、ちとるが君に会いたがるって知って、そんなに驚いた?」
(バカッ!大声で叫びすぎだ!)
(……ゴメン。ここは取りあえず、話合わせるね。)
「あっ、うん。すごく意外だよ~!私って、ちとるにすごく愛されてたんだね~。」
「ウフフ。あなたにだいぶなついたみたいで、良かったわ~♪」
「いいなぁ~。僕もちとるになりたいよ…。」

「あー…。完全に話弾んじゃってますね~…。」
「はぁ……。…まあ、今回だけは、いいとしましょう…。黄枝くん、彼のオーダー聞いてください。」
「はい☆」

「お席ここでよろしいですか?」
僕たちが話しこんでいると、金髪のバイトが注文を聞きに来た。
「あっ、はい。」
「では、ご注文を承りま~す♪」
ここからが本番だ!
歩美ちゃんにかっこいい所見せるぞ~!!
「じゃあ…、ラムレーズンスペシャルとホットコーヒーで。あっ、コーヒーはブラックでお願いします。」
「えっ…?」
「へっ…?」
(はっ…?)
フフッ、みんな驚いてる♪
「たっ…、高彦くん!ラムレーズンって、お酒漬けのぶどうのことよ!それにブラックコーヒー頼むなんて、相当苦いわよ!!」
「心配しなくても大丈夫ですよ。僕、甘ったるいものより、少し刺激的でビターなものが好きですから…。」
「そっ…、そう?」
「……かっ、かしこまりました。」
「ラムレーズンスペシャルと、ブラックコーヒーお願いしま~す!」
さあ、紳士的な大人っぽい僕を見せて、歩美ちゃんのハートをゲットするぞ~!!
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テーマ : オリジナル小説 - ジャンル : 小説・文学

19:46  |  男と男のチョコ争奪戦(バレンタインバトル)!!(黄枝)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

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