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2012.10/17(Wed)

男と男のチョコ争奪戦(バレンタインバトル)!!3

(……らっ…、ラムレーズンケーキとブラックコーヒー頼むなんて…っ!マセガキとは思ってたが、これほどの奴とはな…。)
「へぇ~。高彦くんって甘いもの嫌いだったんだ。意外~。」
「うん。この美しいプロポーションを保つには、甘いものは大敵なんでね…。」
「ふ~ん、そっか~。でも、あまり無理なダイエットは、やめといた方がいいよ。」
ガクッ…!
僕の美容対策がダイエットに捕らえられちゃったよ……。

「あっ、そうだ!」
「…ワンちゃんにも何かお持ちしましょうか?」
すると、黄枝が俺の注文も承ると言い出した。
「あら、用意して下さるの?それじゃあ、ミルクをいただけるかしら?」
愛美さんが、いつも通りにミルクを頼んでくれた。
「かしこまりました。…ミルク追加で~す。」
(また牛乳かよ…。せっかく喫茶店に来たんだから、俺もケーキ食いてぇー…。)
(仕方ないじゃない。犬なんだし…。ところで……。)
(…さっきの話、本当なの?)
(ああ、マジな話だぜ!奴に捕まってなきゃりゃ、今頃俺は実家で『犬男あをによし』見てたのになぁ…。)
(そっ、そうなの…?)
(ああ。犬男、めっちゃ感動する☆)
(へぇ~。まさにちとる、犬男だもんね~。)
歩美ちゃーん…。
ちとるばっかり見てないで、僕とも目を合わせてよ~!
それより、ちとるめ~!!
何、ちゃっかり歩美ちゃんの膝の上に座っちゃってんだよ…っ!!(怒)
(…高彦くんったら、一体、何を企んでるのかしら……?)
あっ、いつの間にか、歩美ちゃんが僕のことを見てる!
えっと…、ここは、爽やかな笑顔を返さないとっ…!!
「キランッ☆(営業スマイルの効果音)」
「………ッ!!」
あぁ~…。目を反らされちゃった……。

一方、厨房では……
「…仕事入りま~す☆」
「あっ、桃花さん、ちょうど良かった。これ、奥のテーブルに持っていって下さい。」
「分かりました。…って、これ、牛乳ですよね?何で、スープ皿に入ってるんですか??」
「えっと…それは……。」
あたしの質問に白蝶さんは、答えずらそうな態度を取った。
「……?」
「取りあえず、持っていったら分かるよ…。」
すると、葉さんがフォローし、答えた。
「はあ…。そうですか…。」
あたしは訳も分からずに、言われた通り、それを奥のテーブルまで運んだ。

「お待たせしました。ミルクをご注文のお客様は…?」
「あっ、はい。この犬です。」
注文の品が来ると、俺の代わりに、歩美が自己主張をした。
「えっ…!?」
店員の女の子は、俺の姿に、かなり驚いた様子だった。
(あっ…!)
俺も彼女を見てはっとした。
(……?どうしたの?)
声に気づいた歩美が、俺を見た。
(桃花先輩っ!!)
(えっ…!?)
そう、ミルクを運んできた店員が、高校の先輩だったのだ。
(ちとる、あの店員さんと知り合いなの?)
(ああ、中学からの先輩だ!へぇ~、先輩、ここでバイトしてたんだ~♪)
桃花先輩との再会で、俺はすっかり上機嫌になった。

「いっ…、犬ですよね…?」
すると、桃花先輩が不安気な顔で尋ねてきた。
「はい。犬です。」
「はあ…、そうですか…。」
彼女は、恐る恐るミルクを俺の前に置いた。
「あの…、もしかして犬苦手なんですか?」
「あっ…いえ…。そうゆう訳じゃないんですが……。その黒い犬は、ダメなんです…。」
それを聞いた俺は、かなりのショックを受け、情けない声で泣き始めてしまった。
「どっ…、どうしたの?ちとる!?」
そんな俺を見て、愛美さんが心配そうに言った。

「へぇ~。その犬、ちとる君っていうんですね~。…実はあたしの知り合いにも、ちとるっていう男の子がいるんですよ。」
桃花先輩は、“ちとる”という言葉に反応し、犬になる前の俺の事を話し始めた。
「あら!そうなんですか?」
「はい。彼、高校の後輩なんですけど…、その犬のちとる君みたいに、髪から服まで黒が好きな子で……。」
「あんまり良くないんですが、彼のこと、苦手なんですよね……。」
「まあ……。」
話の一部始終を聞いた後、俺はさらにショックを受け、酷い放心状態に陥った。
「あっ…!すみません!!こんなに長話をしちゃって…!!それでは、ごゆっくりどうぞ…。」
桃花先輩は、俺たちを見て謝った後、軽く会釈をし、急いで去って行った。

しかし、すぐに彼女は戻ってきた。
そして、僕のことをじっと見つめ始めたのであった。
「あの~、僕に何か…?」
不思議に思った僕は、彼女に問いかけた。
すると……。
「かっ…、可愛い~☆」
「へっ……?」
訳も分からず、僕はいきなり彼女に抱きしめられてしまった。
「フゴッ!!」
「たっ…、高彦くんっ!?」
「あら~!まあ~!!」
(なっ…!?)
「…お待たせしました。ブラックコーヒーとラムレーズンスペシャルの……。」
「…って、何やってんの!?桃花ちゃんっ…!!」
そこへ僕の注文品を持って来た、ツンツン頭の店員さんと金髪の店員さんがやって来た。
そしてすぐに僕は、彼女から解放された。
「…いや~ん!もっとギュッてしたかった…!!」
「ダメ~ッ!!もうお客様に何てことしてんの…。」
彼女は、僕から離されて、とても名残惜しそうだった。
「…君、怪我はない?」
「あっ…、はい…。」
僕は、ぼーっとした状態で、答えた。
「本当、申し訳ございませんでした…!!」
ツンツン頭の店員さんは僕たちに、頭を下げて謝った。
「いえいえ、私たちは大丈夫ですから……。」
愛美さんが僕たちを代表して、気にしていないと言った。
「それに高彦くんも、こんなきれいなお姉さんに抱きしめられて、嬉しかったんじゃないかしら?」
「えっ…?あっ…。まっ…、まあ……。」
愛美さんにそう聞かれて、僕は取りあえず流れで、嫌じゃなかったと答えてしまった。
(んなっ!!高彦っ!貴様ぁーッ!!)
「「………っ!!」」
(まあまあ…。落ち着いて……。)
「そう!?良かった~♪」
僕の答えを聞いて、彼女はキラキラした瞳をしながら僕に言った。
「「…………。」」
そして、心なしか僕がそう言った後、2人の店員さんの表情が険しくなったような気がした。

すると……。
「…桃花ちゃん。今日は、この少年の接客を頼むよ。」
「えっ?本当ですかっ!?」
ツンツン頭の店員さんは、叱るべき相手に、僕の接客を任せた。
「うん。丁重にもてなすんだよ。」
金髪の店員さんも、笑顔で言った。
「はい!!」
「じゃあ……。高彦くんだっけ?カウンター席で、お姉さんと楽しくお話しようね~☆」
彼女は、嬉しそうに僕の手を握った。
「へっ……?」
僕は抵抗する間もなく、カウンター席に連行されてしまった。
「あらあら…。」
(…………。)
「行っちゃったね…。」
(もっ…、桃花せんぱ~い…ッ!!)
えっ…?
僕、このまま連れて行かれちゃうわけ!?
嫌だよ!歩美ちゃんにアプローチしなきゃいけないのに~~~っ!!

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